河出書房新社
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2010.05.06更新
毎秋恒例の「河出文庫 グランドフェア」を今年は5月から全国書店にて開催いたします。
文庫・新書
ひとり日和
青山 七恵 著
定価693円(本体630円)
○在庫あり
ほめて成功する53の法則 人間関係がうまくいく
福田 健 著
ビジネスでもプライベートでも、本当は難しい「ほめる」という行為。本書では単に言葉やテクニックに頼らない「ほめる」の原点に立ち戻った法則を紹介。部下などのほめ方に悩むビジネスマン必読の一冊!
定価726円(本体660円)
×品切・重版未定
なぜ人を殺してはいけないのか?
永井 均/小泉 義之 著
定価627円(本体570円)
NOVA 1 書き下ろし日本SFコレクション
大森 望 責任編集
オリジナル日本SFアンソロジー・シリーズ開幕。完全新作十篇(円城塔、北野勇作、小林泰三、斉藤直子、田中哲弥、田中啓文、飛浩隆、藤田雅矢、牧野修、山本弘)+伊藤計劃の「屍者の帝国」を特別収録。
定価1,045円(本体950円)
思い出を切りぬくとき
萩尾 望都 著
萩尾望都、漫画家生活四十周年記念。二十代の頃に書いた幻の作品、唯一のエッセイ集。貴重なイラストも多数掲載。姉への想い・作品の裏話など、萩尾望都の思想の源泉を感じ取れます。
幕末の動乱
松本 清張 著
徳川吉宗の幕政改革の失敗に始まる、幕末へ向かって激動する時代の構造変動の流れを深く探る書き下ろし、初めての文庫。清張生誕百年記念企画、二〇一〇年大河ドラマの主人公坂本龍馬登場前夜を活写。
定価836円(本体760円)
拳闘士の休息
トム・ジョーンズ 著 岸本 佐知子 訳
心身を病みながらも疾走する主人公たち。冷酷かつ凶悪な手負いの獣たちが、垣間みる光とは。村上春樹のエッセイにも取り上げられた、O・ヘンリー賞受賞作家の衝撃のデビュー短篇集、待望の復刊。
定価990円(本体900円)
わが落語鑑賞 安藤鶴夫の「読む落語」
安藤 鶴夫 著
定価1,320円(本体1,200円)
不思議のひと触れ
シオドア・スタージョン 著 大森 望 訳
天才短篇作家スタージョンの魔術的傑作選。どこにでもいる平凡な人間に〝不思議のひと触れ〟が加わると……表題作をはじめ、魅惑の結晶「孤独の円盤」、デビュー作「高額保険」ほか、全十篇。
定価935円(本体850円)
顔面考
春日 武彦 著
顔には常にいかがわしさがつきまとう。だからこそ、人は古来、奇態な想像力を発揮しつづけてきた――。博覧強記の精神科医が、比類なき視座から綴ってみせた、前人未到の〈顔〉論にして、世紀の奇書。
定価902円(本体820円)
「噂の眞相」トップ屋稼業 スキャンダルを追え!
西岡 研介 著
東京高検検事長の女性スキャンダル、人気タレントらの乱交パーティ、首相の買春検挙報道……。神戸新聞で阪神大震災などを取材し、雑誌「噂の眞相」で数々のスクープを放った敏腕記者の奮闘記。
定価770円(本体700円)
第七官界彷徨
尾崎 翠 著
「人間の第七官にひびくような詩」を書きたいと願う少女・町子。分裂心理や蘚の恋愛を研究する一風変わった兄弟と従兄、そして町子が陥る恋の行方は? 忘れられた作家・尾崎翠再発見の契機となった傑作。
定価737円(本体670円)
ボヴァリー夫人
ギュスターヴ・フローベール 著 山田 ジャク 訳
田舎町の医師と結婚した美しき女性エンマ。平凡な生活に失望し、美しい恋を夢見て愛人をつくった彼女が、やがて破産して死を選ぶまでを描く。世界文学に燦然と輝く不滅の名作。
定価1,210円(本体1,100円)
十年ゴム消し
忌野 清志郎 著
十年や二十年なんて、ゴム消しさ! 永遠のブルース・マンが贈る詩と日記による私小説。自筆オリジナル・イラストも多数収録。忌野清志郎という生き方がよくわかる不滅の名著!
定価682円(本体620円)
×品切
犬の愛に嘘はない 犬たちの豊かな感情世界
ジェフリー・M・マッソン 著 古草 秀子 訳
犬は人間の想像以上に高度な感情――喜びや悲しみ、思いやりなどを持っている。それまでの常識を覆し、多くの実話や文献をもとに、犬にも感情があることを解明し、その心の謎に迫った全米大ベストセラー。
「食」を変えれば人生が変わる 病気にならない体を手に入れる食の改善法
山田 豊文 著
食生活の変化や間違った栄養知識による心や体の異常状態をリセットし、百歳まで健康に生きる方法とは? 危険な食の警告から正しい食事法まで、一流アスリートも栄養指導する著者による「食」バイブル。
定価748円(本体680円)
さよならを言うまえに 人生のことば292章
太宰 治 著
生れて、すみません――三十九歳で、みずから世を去った太宰治が、悔恨と希望、恍惚と不安の淵から、人生の断面を切りとった、きらめく言葉の数々をテーマ別に編成。太宰文学のエッセンス!
定価550円(本体500円)
快楽の館
アラン・ロブ=グリエ 著 若林 真 訳
英国領香港の青い館〈ヴィラ・ブルー〉で催されるパーティ。麻薬取引や人身売買の話が飛び交い、ストリップやSMショーが行われる夢と幻覚の世界。独自の意識小説を確立した、ロブ=グリエの代表作。
定価968円(本体880円)
おとなの小論文教室。
山田 ズーニー 著
「おとなの小論文教室。」は、自分の頭で考え、自分の想いを、自分の言葉で表現したいという人に、「考える」機会と勇気、小さな技術を提出する、全く新しい読み物。「ほぼ日」連載時から話題のコラム集。
心理学化する社会 癒したいのは「トラウマ」か「脳」か
斎藤 環 著
あらゆる社会現象が心理学・精神医学の言葉で説明される「社会の心理学化」。精神科臨床のみならず、大衆文化から事件報道に至るまで、同時多発的に生じたこの潮流の深層に潜む時代精神を鮮やかに分析。
定価880円(本体800円)
都市のドラマトゥルギー 東京・盛り場の社会史
吉見 俊哉 著
「浅草」から「銀座」へ、「新宿」から「渋谷」へ――人々がドラマを織りなす劇場としての盛り場を活写。盛り場を「出来事」として捉える独自の手法によって、都市論の可能性を押し広げた新しき古典。
フルタイムライフ
柴崎 友香 著
新人OL喜多川春子。なれない仕事に奮闘中の毎日。季節は移り、やがて周囲も変化し始める。昼休みに時々会う正吉が気になり出した春子の心にも、小さな変化が訪れて……新入社員の十ヶ月を描く傑作長篇。
神曲 地獄篇
ダンテ 著 平川 祐弘 訳
一三〇〇年春、人生の道の半ば、三十五歳のダンテは古代ローマの大詩人ウェルギリウスの導きをえて、地獄・煉獄・天国をめぐる旅に出る……絢爛たるイメージに満ちた、世界文学の最高傑作。全三巻。
定価1,078円(本体980円)
ボディ・アンド・ソウル
古川 日出男 著
二〇〇二年十一月から二〇〇三年七月、東京――主人公・フルカワヒデオによる、作家・古川日出男の創世記が今、語られる。肉体と魂のハーモニーが物語を神話へと導く。
野ブタ。をプロデュース
白岩 玄 著
舞台は教室。プロデューサーは俺。イジメられっ子は、人気者になれるのか?! テレビドラマでも話題になった、あの学校青春小説を文庫化。六十八万部の大ベストセラーの第四十一回文藝賞受賞作。
定価660円(本体600円)
うなぎのダンス
いしい しんじ 著
赤塚不二夫・中島らも・町田康と酩酊し、勝新太郎と葬儀直後に仮想対談、トランプマンとは前代未聞の「無言」対談、印刷機から漏れる機械音に話しかけ……どこまでも飛び越えていく二十組の対話たち。
定価605円(本体550円)
ハローサマー、グッドバイ
マイクル・コーニイ 著 山岸 真 訳
定価1,089円(本体990円)
古代文明と気候大変動 人類の運命を変えた二万年史
ブライアン・フェイガン 著 東郷 えりか 訳
人類の歴史は、めまぐるしく変動する気候への適応の歴史である。二万年におよぶ世界各地の古代文明はどのように生まれ、どのように滅びたのか。気候学の最新成果を駆使して描く、壮大な文明の興亡史。
人間はどこまで耐えられるのか
フランセス・アッシュクロフト 著 矢羽野 薫 訳
死ぬか生きるかの極限状況を科学する! どのくらい高く登れるか、どのくらい深く潜れるか、暑さと寒さ、速さなど、肉体的な「人間の限界」を著者自身も体を張って果敢に調べ抜いた驚異の生理学。
定価1,100円(本体1,000円)
KAWADEノスタルジック 探偵・怪奇・幻想シリーズ
黒死館殺人事件
小栗 虫太郎 著
黒死館を襲った血腥い連続殺人事件の謎に、刑事弁護士法水麟太郎がエンサイクロペディックな学識を駆使して挑む。本邦三大ミステリの一つ、悪魔学と神秘科学の一大ペダントリー。
結婚するなら、猫好きオトコ
小手鞠 るい 著
定価715円(本体650円)
弾左衛門とその時代
塩見 鮮一郎 著
定価792円(本体720円)
篦棒な人々 戦後サブカルチャー偉人伝
竹熊 健太郎 著
戦後大衆文化が生んだ、ケタ外れの偉人たち――康芳夫(虚業家)、石原豪人(画怪人)、川内康範(月光仮面原作)、糸井貫二(全裸の超前衛芸術家)――を追う伝説のインタビュー集。昭和の裏が甦る。
泣かない女はいない
長嶋 有 著
定価539円(本体490円)
ヘタな人生論よりイソップ物語 こんなに奥が深い“大人の童話”
植西 聰 著
異体字の世界 旧字・俗字・略字の漢字百科
小池 和夫 著
異体字とは、正字、俗字、古字、略字などの総称。常用漢字がいかに決まったか、人名用漢字の混乱は何が原因なのか。印刷文字の変遷からケータイやパソコンの文字まで、異形の文字たちを満載した驚嘆の本。
定価704円(本体640円)
勝手に生きろ!
チャールズ・ブコウスキー 著 都甲 幸治 訳
適当教典
高田 純次 著
老若男女の悩みを純次流に超テキトーに回答する日本一役に立たない(?)人生相談本! ファンの間で“幻の名(迷)著”と誉れ高い『人生教典』の改題文庫化。
ナチュラル・ウーマン
松浦 理英子 著
「私、あなたを抱きしめた時、生まれて初めて自分が女だと感じたの」――二人の女性の至純の愛と実験的な性を描いた異色の傑作が、待望の新装版で甦る。
定価825円(本体750円)
蹴りたい背中
綿矢 りさ 著
高校に入ったばかりの“にな川”と“ハツ”はクラスの余り者同士。臆病ゆえに孤独な2人の関係のゆくえは……。世代を超えて多くの読者の共感をよんだ第130回芥川賞受賞作。
定価572円(本体520円)
裁判狂時代 喜劇の法廷★傍聴記
阿曽山大噴火 著
世にもおかしな仰天法廷劇の数々! 大川興業所属「日本一の裁判傍聴マニア」が信じられない珍妙奇天烈な爆笑法廷を大公開! 石原裕次郎の弟を自称する窃盗犯や極刑を望む痴漢など、報道のリアルな裏側。
ホームドラマ
新堂 冬樹 著
一見、幸せな家庭に潜む静かな狂気……。あの新堂冬樹が描き出す“最悪のホームドラマ”。文庫版特別書き下ろし短篇「賢母」を収録!
定価616円(本体560円)
人のセックスを笑うな
山崎 ナオコーラ 著
十九歳のオレと三十九歳のユリ。ふたりの危うい恋の行方は? 年上女性との恋愛を斬新な文体で描いたせつなさ一〇〇パーセントの恋愛小説。全選考委員が才能を絶賛した文藝賞受賞作。映画原作。
免疫学問答 心とからだをつなぐ「原因療法」のすすめ
安保 徹/無能 唱元 著
定価528円(本体480円)
ヘタな人生論より徒然草 賢者の知恵が身につく“大人の古典”
荻野 文子 著
世間の様相や日々の暮らし、人間関係などを“融通無碍な身の軽さ”をもって痛快に描写する『徒然草』。その魅力をあますことなく解説して、複雑な社会を心おだやかに自分らしく生きるヒントにする人生論。
アンチ・オイディプス 上 資本主義と分裂症
ジル・ドゥルーズ/フェリックス・ガタリ 著 宇野 邦一 訳
定価1,375円(本体1,250円)
アンチ・オイディプス 下 資本主義と分裂症
無意識論、欲望論、身体論、国家論、資本論、芸術論……すべてであると同時に厳密な哲学の書。来るべき思考と実践へ向けてマグマのような文体で書かれた二十世紀最大の思考の挑発。
花は志ん朝
大友 浩 著
華やかな高座、粋な仕草、魅力的な人柄――「まさに、まことの花」だった落語家・古今亭志ん朝の在りし日の姿を、関係者への聞き書き、冷静な考察、そして深い愛情とともに描き出した傑作評伝。
太平洋戦争全史
太平洋戦争研究会 著 池田 清 編
膨大な破壊と殺戮の悲劇はなぜ起こり、どのような戦いが繰り広げられたか――太平洋戦争の全貌を豊富な写真とともに描く決定版。現代もなお日本人が問い続け、問われ続ける問題は何かを考えるための好著。
涙が出るほどいい話 第1集 あのときは、ありがとう
「小さな親切」運動本部 編
シリーズ総計百四十万部超の大ベストセラーを文庫化。身のまわりで起こった小さな親切をテーマに、全国から寄せられた“いい話”を収めた珠玉の実話集。人の温かさ、優しい気持ちが凝縮された一冊。
定価649円(本体590円)
刑事 雪平夏見
推理小説
秦 建日子 著
出版社に届いた「推理小説・上巻」という原稿。そこには殺人事件の詳細と予告、そして「事件を防ぎたければ、続きを入札せよ」という前代未聞の要求が……FNS系連続ドラマ「アンフェア」原作!
インストール
女子高生と小学生が風俗チャットでひと儲け。押入れのコンピューターからふたりが覗いた<オトナの世界>とは!? 最年少芥川賞受賞作家のデビュー作。第38回文藝賞受賞作。
定価495円(本体450円)
リレキショ
中村 航 著
“姉さん”に拾われて“半沢良”になった僕。ある日届いた一通の招待状をきっかけに、いつもと少しだけ違う世界がひっそりと動き出す。第三十九回文藝賞受賞作。
美女と野球
リリー・フランキー 著
小説、イラスト、写真、マンガ、俳優と、ジャンルを超えて活躍する著者の最高傑作と名高い、コク深くて笑いに満ちた、愛と哀しみのエッセイ集。「とっても思い入れのある本です」――リリー・フランキー。
現代語訳 日本書紀
福永 武彦 訳
日本人なら誰もが知っている『古事記』と『日本書紀』。好評の『古事記』に続いて待望の文庫化。最も分かりやすい現代語訳として親しまれてきた福永武彦訳の名著。『古事記』と比較しながら読む楽しみ。
銀河ヒッチハイク・ガイド
ダグラス・アダムス 著 安原 和見 訳
現代語訳 古事記
日本人なら誰もが知っている古典中の古典『古事記』を、実際に読んだ読者は少ない。名訳としても名高く、もっとも分かりやすい現代語訳として親しまれてきた名著をさらに読みやすい形で文庫化した決定版。
裸のランチ
ウィリアム・バロウズ 著 鮎川 信夫 訳
クローネンバーグが映画化したW・バロウズの代表作にして、ケルアックやギンズバーグなどビートニク文学の中でも最高峰作品。麻薬中毒の幻覚や混乱した超現実的イメージが全く前衛的な世界へ誘う。
△3週間~
西瓜糖の日々
R・ブローティガン 著 藤本 和子 訳
定価858円(本体780円)
眼球譚[初稿]
ジョルジュ・バタイユ/生田 耕作/オーシュ卿 著
さかしま
J・K・ユイスマンス 著 澁澤 龍彦 訳
三島由紀夫をして“デカダンスの「聖書」”と言わしめた幻の名作。ひとつの部屋に閉じこもり、自らの趣味の小宇宙を築き上げた主人公デ・ゼッサントの数奇な生涯。澁澤龍彦が最も気に入っていた翻訳。
犬の記憶
森山 大道 著
定価814円(本体740円)
「困った人たち」とのつきあい方
ロバート・M・ブラムソン 著 鈴木 重吉/峠 敏之 訳
あなたの身近に必ずいる「とんでもない人、信じられない人」――彼らに敢然と対処する方法を教えます。「困った人」ブームの元祖本、二十万部の大ベストセラーが、さらに読みやすく文庫になりました。
ユルスナールの靴
須賀 敦子 著
デビュー後十年を待たずに惜しまれつつ逝った筆者の最後の著作。二十世紀フランスを代表する文学者ユルスナールの軌跡に、自らを重ねて、文学と人生の光と影を鮮やかに綴る長篇作品。
アブサン物語
村松 友視 著
定価506円(本体460円)
ねむり姫
澁澤 龍彦 著
時間と空間を自在にたわめる漆黒の闇を舞台に、姫と童子が綾なす、妖しくも魅力あふれる夢幻の物語。幻想文学の旗手澁澤龍彦が、明澄な語りの光学で織りなす、エロスを封じこめた六篇。
スカートの下の劇場 ひとはどうしてパンティにこだわるのか
上野 千鶴子 著
ひとはどうしてパンティにこだわるのか? なぜ性器を隠すのか? 女はいかなる基準でパンティを選ぶのか? ――女と男の非対称性に深く立ち入り、セクシュアリティの本質を下着を通して描ききった名著。
青春デンデケデケデケ
芦原 すなお 著
1965年の夏休み、ラジオから流れるベンチャーズのギターがぼくを変えた。“やーっぱりロックでなけらいかん”――誰もが通過する青春の輝かしい季節を描いた痛快小説。文藝賞・直木賞受賞。映画化。
少年アリス
長野 まゆみ 著
O嬢の物語
ポーリーヌ・レアージュ 著 澁澤 龍彦 訳
女主人公の魂の告白を通して、自己の肉体の遍歴を回想したこの物語は、人間性の奥底にひそむ非合理な衝動をえぐりだした真に恐れるべき恋愛小説の傑作として多くの批評家に激賞された。
愛人 ラマン
マルグリット・デュラス 著 清水 徹 訳
あの青年と出会ったのは、靄にけむる暑い光のなか、メコン河の渡し船の上だった。死ぬほどの欲情と悦楽の物語が、その時からはじまった。旋風をまき起こした大ベストセラー。映画原作。
悪徳の栄え 上
マルキ・ド・サド 著 澁澤 龍彦 訳
美徳を信じたがゆえに身を滅ぼす妹ジュスティーヌと対をなす姉ジュリエットの物語。悪徳を信じ、さまざまな背徳の行為を実践する悪女の遍歴を通じて、悪の哲学を高らかに宣言するサドの長篇幻想奇譚!!
定価1,023円(本体930円)
悪徳の栄え 下
妹ジュスティーヌとともにパンテモンの修道院で育ったジュリエットは、悪の道へと染まってゆく。悪の化身ジュリエットの生涯に託して悪徳と性の幻想がくり広げられる暗黒の思想家サドの傑作長篇小説!
無知の涙
永山 則夫 著
4人を射殺した少年は獄中で、本を貪り読み、字を学びながら、生れて初めてノートを綴った――自らを徹底的に問いつめつつ、世界と自己へ目を開いていくかつてない魂の軌跡。
定価1,408円(本体1,280円)
サラダ記念日
俵 万智 短歌
秘密結社の手帖
たえず歴史の裏面に出没し、不思議な影響力を及ぼしつづけた無気味な集団、グノーシス派、薔薇十字団、フリーメーソンなど、正史ではとりあげられない秘密結社の数々をヨーロッパ史を中心に紹介。
黒魔術の手帖
世界悪女物語
ルクレチア・ボルジア、エリザベト・バートリなど、史上名高い悪女たちの魔性にみいられた悪虐非道の生涯を物語りながら、女の本性、悪の本質を浮き彫りにするベストセラーエッセイ集。
枯木灘
中上 健次 著
自然に生きる人間の原型と向き合い、現実と物語のダイナミズムを現代に甦えらせた著者初の長篇小説。毎日出版文化賞と芸術選奨文部大臣新人賞に輝いた新文学世代の記念碑的な大作!
時刻表2万キロ
宮脇 俊三 著
時刻表を愛読すること四十余年の著者が、寸暇を割いて東奔西走、国鉄(現JR)二百六十六線区、二万余キロ全線を乗り終えるまでの涙の物語。日本ノンフィクション賞、新評交通部門賞受賞。