【趣旨】
80年代から活動して来た演劇家であり美術家、小説も書く飴屋法水さんとの付き合いは長くない。10年ほどだ。批評家佐々木敦さんの仲立ちだった。そんな機会でもなきゃ知り合わなかったかもしれない。お互いそう思っている気がする。『わたしハ強ク・歌ウ』が刊行されてすぐの頃、飴屋さんはたまのやり取りに使うLINEでこういった。
作品が作者の方角に向かってない
賛辞だとは思わなかった。批判でもなかった。事実だった。数人の他人がいる中でその話は明らかにしてみるべきだと思った。作品が作者の方角に向かないとはどういうことか。作者とは何か。売れる売れない以外に「小説」にいったい何があるのか。何があの本で起ころうとしているのか。起きるのか。ゲイジュツとは何か。「稀なこと」とも飴屋さんは別の話の中でいった。芸術から権威や秘技が消えていき、間もなく「高揚」の邪魔をするものは消えてなくなる。焼け野原になる。悪貨のあらわれか、良貨を駆逐していくのか。楽園の登場か。配信の準備も混乱しながら進めています。遠くの人にも届けたいと思っています。
山下澄人
【イベント概要】
日時:2025年8月10日(日) 16:00-19:00(15:50開場) ※延長する場合もあります。
会場:theca(コ本や内) 〒162-0801 東京都新宿区山吹町294小久保ビル2F
登壇:飴屋法水、山下澄人
料金:会場参加チケット 1,500円(学生1,000円)、アーカイブ映像配信 1,500円
定員:25名 *会場参加は満席で販売終了となりました。
チケット:https://watashi-ha-05.peatix.com
WEB:https://honkbooks.com/watashi-ha-05
お問合せ:honkbooks@gmail.com(コ本や)
主催:河出書房新社、コ本や honkbooks、山下澄人
【登壇者プロフィール】
飴屋法水(あめや・のりみず)
1961年山梨県生まれ、東京都在住。演劇、美術、文筆を中心に、領域を横断しながら一貫して、人間の「生」の根源を見つめる独自の表現をおこなう。高校在学中、唐十郎の「状況劇場」に音響担当として加わり、83年「東京グランギニョル」を結成、演出家として独立。90年代は主に現代美術の分野で活動。その後、動物商となり、2005年「バ ング ント」展で美術活動を、07年「転校生」で演劇活動を再開。以来、フェスティバル・トーキョー、国東半島芸術祭などに参加。東日本大震災後、いわき総合高校の生徒たちとともに校庭で「ブルーシート」を上演。主な著書に『君は珍獣(ケダモノ)と暮らせるか?』(文春文庫PLUS)、『ブルーシート』(白水社)、『彼の娘』(文藝春秋)、『たんぱく質』(palmbooks)がある。
80年代から活動して来た演劇家であり美術家、小説も書く飴屋法水さんとの付き合いは長くない。10年ほどだ。批評家佐々木敦さんの仲立ちだった。そんな機会でもなきゃ知り合わなかったかもしれない。お互いそう思っている気がする。『わたしハ強ク・歌ウ』が刊行されてすぐの頃、飴屋さんはたまのやり取りに使うLINEでこういった。
作品が作者の方角に向かってない
賛辞だとは思わなかった。批判でもなかった。事実だった。数人の他人がいる中でその話は明らかにしてみるべきだと思った。作品が作者の方角に向かないとはどういうことか。作者とは何か。売れる売れない以外に「小説」にいったい何があるのか。何があの本で起ころうとしているのか。起きるのか。ゲイジュツとは何か。「稀なこと」とも飴屋さんは別の話の中でいった。芸術から権威や秘技が消えていき、間もなく「高揚」の邪魔をするものは消えてなくなる。焼け野原になる。悪貨のあらわれか、良貨を駆逐していくのか。楽園の登場か。配信の準備も混乱しながら進めています。遠くの人にも届けたいと思っています。
山下澄人
【イベント概要】
日時:2025年8月10日(日) 16:00-19:00(15:50開場) ※延長する場合もあります。
会場:theca(コ本や内) 〒162-0801 東京都新宿区山吹町294小久保ビル2F
登壇:飴屋法水、山下澄人
料金:会場参加チケット
定員:25名 *会場参加は満席で販売終了となりました。
チケット:https://watashi-ha-05.peatix.com
WEB:https://honkbooks.com/watashi-ha-05
お問合せ:honkbooks@gmail.com(コ本や)
主催:河出書房新社、コ本や honkbooks、山下澄人
【登壇者プロフィール】
飴屋法水(あめや・のりみず)
1961年山梨県生まれ、東京都在住。演劇、美術、文筆を中心に、領域を横断しながら一貫して、人間の「生」の根源を見つめる独自の表現をおこなう。高校在学中、唐十郎の「状況劇場」に音響担当として加わり、83年「東京グランギニョル」を結成、演出家として独立。90年代は主に現代美術の分野で活動。その後、動物商となり、2005年「バ ング ント」展で美術活動を、07年「転校生」で演劇活動を再開。以来、フェスティバル・トーキョー、国東半島芸術祭などに参加。東日本大震災後、いわき総合高校の生徒たちとともに校庭で「ブルーシート」を上演。主な著書に『君は珍獣(ケダモノ)と暮らせるか?』(文春文庫PLUS)、『ブルーシート』(白水社)、『彼の娘』(文藝春秋)、『たんぱく質』(palmbooks)がある。
山下澄人(やました・すみと)
1966年、神戸市生まれ。富良野塾二期生。劇団FICTIONを主宰。2012年『緑のさる』(平凡社)で野間文芸新人賞、2017年『しんせかい』(新潮社)で芥川龍之介賞を受賞。他の著書に『ギッちょん』(文春文庫)、『砂漠ダンス』(河出文庫)、『コルバトントリ』(文藝春秋)、『ルンタ』(講談社)、『鳥の会議』(河出文庫)、『壁抜けの谷』(中央公論新社)、『ほしのこ』(文藝春秋)、『月の客』(集英社)、『君たちはしかし再び来い』(文藝春秋)、『おれに聞くの?――異端文学者による人生相談』(平凡社)、『FICTION』(新潮社)、『わたしハ強ク・歌ウ』(河出書房新社)がある。
1966年、神戸市生まれ。富良野塾二期生。劇団FICTIONを主宰。2012年『緑のさる』(平凡社)で野間文芸新人賞、2017年『しんせかい』(新潮社)で芥川龍之介賞を受賞。他の著書に『ギッちょん』(文春文庫)、『砂漠ダンス』(河出文庫)、『コルバトントリ』(文藝春秋)、『ルンタ』(講談社)、『鳥の会議』(河出文庫)、『壁抜けの谷』(中央公論新社)、『ほしのこ』(文藝春秋)、『月の客』(集英社)、『君たちはしかし再び来い』(文藝春秋)、『おれに聞くの?――異端文学者による人生相談』(平凡社)、『FICTION』(新潮社)、『わたしハ強ク・歌ウ』(河出書房新社)がある。


WEB|https://honkbooks.com/watashi-ha-2025gw
◉『わたしハ強ク・歌ウ』出版記念 #01
「緊急開催!「本になること」とは何か」
山下澄人×青柳菜摘(コ本や)×山田悠太朗
司会:岩本太一(河出書房新社)
◉『わたしハ強ク・歌ウ』出版記念 #02
新しい朗読 #02『わたしハ強ク・歌ウ』を精読する
主宰:飯田祐子(日本文学研究者、名古屋大学教授)
◉『わたしハ強ク・歌ウ』出版記念 #02
「世界のつくりかた――「本」で表現すること」
山下澄人×龍村景一×山本浩貴(いぬのせなか座)
司会:岩本太一(河出書房新社)
◉『わたしハ強ク・歌ウ』出版記念 #04
「わたしが本をつくりました――装幀/組版/印刷/製作 クラフトマンシップをめぐって」
山田悠太朗×小牧三奈子(STELLA)×戸田竹男(方英社)×岩本太一(河出書房新社)
司会:青柳菜摘(コ本や)