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お知らせ: 2024年10月の記事一覧

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韓国の作家ハン・ガンさんが、2024年度のノーベル文学賞を受賞しました。
韓国人の同賞受賞は初となり、アジアの女性としても初めての受賞です。

それに伴い、下記3点の緊急重版を決定いたしました。


単行本『すべての、白いものたちの』ハン・ガン 斎藤真理子訳

河出文庫『すべての、白いものたちの』ハン・ガン 斎藤真理子訳

ハン・ガン/チョ・ナムジュ/松田青子/デュナ/西加奈子/深緑野分/イ・ラン/小山田浩子他






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皆川博子さんの『風配図』が第34回紫式部文学賞を受賞しました。


【第34回紫式部文学賞受賞作】
風配図』皆川博子(河出書房新社)

【皆川博子さん受賞コメント】
紫式部の名を冠した賞をいただき、たいそう光栄に存じます。
十二世紀のバルト海交易、決闘裁判など、
二十一世紀の日本の読者におよそ馴染みのないことを書きました
この作に目をとめていただけたことが、まことに嬉しゅうございます。
私が生まれた昭和初期は、男尊女卑が当然とされていました。敗戦のとき、私は十五歳でした。
突然、戦勝国から民主主義、男女同権を強制されたのですが、
その本質を理解している大人は周囲にほとんどおらず、男性優位は続きました。
家長が絶対権力を持つ中で、自力で生きていこうとする十二世紀の少女たちに、
時代を超えて、共感していただけたのでしょうか。
バルト海の交易史研究や法文化史研究を専門とされる先生方から多大な学恩を賜わりました。
老齢で取材旅行のできない作者に代わり、担当編集の方は現地を訪れ資料や写真を調えてくださいました。
受賞の喜びを、協力してくださった多くの方々と分かち合いたいと思います。


【主催者サイト】
紫式部文学賞:宇治市、宇治市教育委員会

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佐藤究さんの『幽玄F』が第37回柴田錬三郎賞を受賞しました。

【第37回柴田錬三郎賞】
幽玄F』佐藤究(河出書房新社)

◼︎柴田錬三郎賞とは


【選考委員】
逢坂剛氏
大沢在昌氏
桐野夏生氏
篠田節子氏
林真理子氏

【推薦コメント】
同世代日本人の中でも最高峰の作家が、「戦闘機」というテーマに対して小説という形式で描くことができる最高到達点を描いている
――小川哲

現代以降の日本の空虚さを、近代の「空虚」から無限のほうへ、真の幽玄へと接続可能なのだと転覆させる。こんな幽玄へのアクセスは見たことがない
――古川日出男

腹にこたえるタフな小説。頸(つよ)く熱い物語の動脈が脈打ち、現実の社会をも照射することで円環をなす
――真藤順丈

三島文学や仏教を幾重に参照する重厚さを兼ね備えながら、めくるめく展開で一気に読ませる。強烈な迫真性
――辻田真佐憲

求道的なエンターテインメントでありながら、後半は、小説『シャドー81』ばりの意外性や映画『ミッション:インポッシブル』を思わせる展開で楽しませてくれる
――大森望

極限に高機能化されたコクピットにヘルメットマウンテッドディスプレイを装着したパイロットが着座した状態は、過去の何よりも「情報的に最適化された曼荼羅」と呼ぶに相応しい情景
――マライ・メントライン

時間も忘れて一気読み。すごい。空が透を惹きつけたように、この小説は読者の心を掴む。何かを追い求める人間の在り方よ。
――逢坂冬馬

8ページの人名を見て「ひっ」と声が出た。かの先行作の円環を、人間の肉体が耐え得る最高速度で、虚天に移し替える。
――飛浩隆

自由に空を飛べない国、日本の悲劇を機械の官能で描き出す。ぼくらは蛇の呪いを解けるのか。
――東浩紀

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